KING 3LDK: こんにちは、丹南ことKING 3LDKです。いよいよ始まりました…称してなんて言う企画ですか? M.Hisataakaa: こんにちは。マツモトヒサターカーです。いよいよ始まりましたね。なんて言う企画にしましょかね?「キノコちゃん」の事なんですが…。 KING 3LDK: そうやね「キノコちゃん」…見てる人は何の事か分からんと思うんですが。まあ仮に「キノコ制作委員会」と名付けておきましょう。 M.Hisataakaa: そうっすね。「キノコ制作委員会(仮)」で良いですね。「キノコちゃん」というキャラクターを中心にしてなんやいろいろしていこう、って話ですよね。 KING 3LDK: そうやね、キノコちゃんの事はまた後で…まずどんな企画と言うのを説明する必要がある。この企画は俺からすると、松本が発端になってる気がするねん。松本はアニメ、アイドル等のMASH UPをブログに上げてたんやけどあれはどう言った趣向で制作しだしたのかな?…と。そこが聞きたい。 M.Hisataakaa: まず、今までは長い事HIP HOPの世界でなんやかんやとして来た訳ですが、なんかそういうのに少し「飽き」が来ちゃったんですよね。で、なぜかネットやテレビをダラダラと見る時間が長くなって来た訳ですよ。そうすると今までとは少し違ったもんに興味が沸いて来たのが事の発端でしたね。アニメとか漫画は昔から浅くはあったものの好きなもんではあったし、深夜にやってるアニメを一生懸命追うようになるにはそんなに時間はかかりませんでした。あとアイドルはやっぱりPERFUMEの出現ですね。単純に「なんだか新しいな」なんて思ったのがきっかけでした。で、今まで培ったちょっとした技術でおふざけ半分で作ったのが始まりでしたね。 KING 3LDK: そこでまず一番最初に作ったのは?PERFUMEなんかな?、俺はアニメのMASH UPやってたのが最初かな?と思ってたんやけど…その頃は俺はどっぷり頭の先までHIP HOPの世界に傾倒してた。そんで時々松本のブログ見て「何かそう言うのもやってるんやなぁ」位に思ってた… 実際一番最初にやったマッシュアップって何になるん? M.Hisataakaa: PERFUMEっすね。あれはやっぱりアイドルにクラブミュージックの技術を持ち込んでたのが大きかったですね。ちょうどあの頃ってUSのメインストリームもBPMが早くなってきてていじりやすかったのは大きかったです。あと、ずっとEDITをやってきてその辺の技術も入れやすかったんで。 KING 3LDK: と言う事は、そう言うアイドル物の音源から、ペラをぶっこ抜いて別のドラム…例えばベース物とかを差し込んで作ったと…?実際ここでも聴ける様になってるんやけど、基本的には原曲が残ってる状態でEDITされてる物だったんやね。そこでアニメの主題歌とかエンディングのMASH UP、EDITになっていくんやけど…そのきっかけとなった作品は? M.Hisataakaa: アニメは既にやっている人があちこちに居て、そういう人達からの影響が大きかったですね。けどその頃はアニソンイベントなんかにもちょくちょく行くようにもなってて、原曲至上主義であったりお約束曲の縛りなんかもちょっと知った時期だったんで随分臆病になってました。アニメは見てた事もあって曲は結構知ってたんですがなかなか踏み出せませんでした。で、やっとこさ「星間飛行」をトライしてみたんですが…なかなか満足行くもんにはなりませんでしたね、正直。 KING 3LDK: やっぱ「星間飛行」から入ったんやね、あのプラネットロックのドラムになってる…。アイドルの曲にしてもそうやけど、そう言った「原曲至上主義」の人から、当時どんな反応があった? M.Hisataakaa: 実は色んな経緯があるんですが、僕の作った星間飛行のトラックが「ニコ動」に上がった事があって、その時は割と叩かれてましたね(笑)。原曲至上主義って所よりも別の理由でしたけど…。いやぁ、その時本当に勉強させてもらいました、今の若い人達って音楽的な整合性を凄く大事にしてるんですよ。HIP HOPの世界で長い事やってきたのでそこの感覚は本当に甘かったです。星間飛行はアカペラをぶっこ抜いて、あとはほぼ全部自分で打ってみたんですけど「不協和音鳴り過ぎ」みたいな事書かれてましたね。恥ずかしい話、今でも分かんない事多いし何がダメなのか分かんない所もあるんですけど。あとで聞いた話だとあそこ(ニコ動)の連中はどんなもんに大してでも「不協和音がどうのこうの…」って書くらしいですけど(笑)。 KING 3LDK: ニコ動に上がったんや!それは知らんかったな(笑)音楽的な整合性と言うとキーとか和音とかそのへんの事やんな?俺らからするとその不協和音が面白かったりする部分がある…。しかしアニソンしかり、その筋の音源をMASH UPしたりする人の多くはテクノ、もしくはその周辺の畑にいる人も多いしね。それにやっぱり一番強いのは『J-POP』と言われる畑のセミプロ的な人が多いん違うかな?…。そう言う人達からするとHIP HOPはかなり雑い音楽に聞こえる瞬間もあるんじゃなかろうか…?と。しかし案外HIP HOP畑の人も多い事に気がつくのはもう少し先になるんかな? M.Hisataakaa: そうですね。今の若い人達って括っちゃいましたけど、耳が良い人達っていうか音楽の教育をちゃんと受けた人達って、思ってたより凄くたくさん居ますよ、素人っていうかリスナーレベルで。ホント、キーが合ってるかどうかなんかもう当たり前で…。そこのレベルの違いにはやられましたね。HIP HOPも一般的に認知されてるクラッシックって実は音楽的な整合性が取れてるもんが多い、みたいな話も聞いた事あります。例えば僕らが一生懸命追っかけて来たNY産のアンダーグラウンドなものよりWEST COAST産のメローな楽曲の方が日本では受けが良かったりするじゃないですか?、そういう所は凄く敏感な人多いですよ。 KING 3LDK: 確かに。Dr.Dreはある程度売れてから音楽大学に通ったと言う話しも聞くし。そう言う部分は多いにあるかも知れへん。ただ、俺が思うのはサンプリングは、その整合性を無視した面白さがあると思うし…。例えばWU-TANG CLAN(RZA)やDIAMOND D…その辺の音源にはその「音楽的な整合性」みたいなんはあんまり感じられへんね。雰囲気で勝負!みたいな所はある。ただ、今のサンプリング文化はピッチシフトなんかの技術も随分と発達して、その整合性が良くも悪くも出ては来ている…。まぁそんな話はさて置きその「星間飛行」がニコ動で叩かれて以降(笑)それでもめげずに何かに取り組んだ訳やけど…。 DR.DRE DIAMOND D
Perfume/Polyrhythm(M.Hisataakaa's Edit)
Ranka Lee/Seikan Hikou(Bass Mix)
M.Hisataakaa: そうですね。そこからはちょっと作り方は変わりましたね。まず、自分がDJする時にクラブでかけれるものを作ろうってのがあったのでボトムを足す、分厚くする。って言う方向に変えましたね。そこでアニメにもかなり思い入れがあった「とらドラ!」の後期エンディングの「オレンジ」を触りました。これはなんだか恥ずかしくなるくらいアニメに思い入れもあったので勇気を出してチャレンジしましたね。ドラム足してベースラインちょっといじって声ネタ足して、って程度でしたけどなんだか清々しい気分で作ってましたよ(笑)。
逢坂大河(釘宮理恵),櫛枝実乃梨(堀江由衣),川嶋亜美(喜多村英梨)/オレンジ(M.Hisataakaa Remix)
KING 3LDK: 恥ずかしくなる位の思い入れ(笑)「とらドラ!」に関してはどれ位思い入れあんの?どれ位って言われても困ると思うけど、俺もかなりいいアニメやと思ったしね。
M.Hisataakaa: やっぱり後半での畳み掛けて来る展開にはやられましたよ。最終2~3話ではちょっと泣くくらい(笑)。男子校に通ってたのもあってああいうのは自分の人生経験において欠片も無かったわけで。いや、もう前半からでも学校行事絡めて話が進む感じにはどうしても抗えませんでしたね(笑)。
KING 3LDK: あのシナリオは今の時代ありそうで無かったね。実際はあったんかも知れへんけど、こと俺とかには全然無かった…実は俺はこの「とらドラ!」からアニメを見出したんでは無く、松本に進められるがままに「けいおん!」からベタにアニメを見出す様になった。あの辺の頃の事なんやけど、俺あんまり覚えてなくて…どんな下りで俺に「けいおん!」を進めたんやったっけ?
M.Hisataakaa: 「けいおん!」はちょっとした社会現象でしたよね。澪ちゃんが使ってたFenderのレフティジャズベがいきなり売れちゃったりだとかなんだとかで。…まあ、そんなこんなもあってなんか闇雲に薦めた気がしますね。4コマが原作ってのもあって見やすかったし。絵も可愛かったし。
KING 3LDK: 左利き用とかのベースとか高いヘッドフォンとか。昔の「ファッション誌に載ったTシャツが飛ぶように売れる」みたいな現象のことは言ってたね。それをなんだか熱く勧められて、正直俺は「ほんまかいな?」的な所はあった。で、「音楽やってる人は絶対ひっかかりますから」との事で見出したら、音楽以外の学園青春物って要素に引っかかってもうたね。ちょうどあの時は「劇場版エヴァンゲリオン:破」のプロモ活動なんかも少し手伝ってただけに、アニメの世界観に入るのはそんなに難しくなかった…ただ「エヴァンゲリオン」「AKIRA」「攻殻機動隊」とかは普通に見てたけど、それとはまた違った感覚であったのは確かで、何かこう日常の一部分を切り取った感じって言うのは、ある意味俺的に斬新やったなぁ。で、その後「トラどら!」見て「涼宮ハルヒの憂鬱」見るって言うベタベタなコースに行く訳やけど…。その辺で最初にちょっと触れた「キノコちゃん」の話しが出て来たんやと思うんやな…どんな出だしやったっけ?
M.Hisataakaa: 「音楽やってる人は絶対ひっかかりますから」ってのも凄い薦め方でしたね(笑)。まあ、今も続いてる何かあの辺の「元気がある感じ」を伝えたかったんだと思います。そのころは仕事中心で絡んでたHIP HOPにもかなり行き詰まってましたし…。で、その頃、俺も丹南君もtumblrにはまり出したんも大きかったと思いますよ。アニメ関連のポストと本場HIP HOP関係者っぽい人のポストとアイドルやらエロやらが交互に出て来る感じはかなり衝撃的でしたよね。なんかああいう世界感をもっと手元に引き寄せられないか、って話よくしてましたよ。
KING3LDK: 確かにtumblrでそう言うのをリブログして行くって言うのはあった。アニメ絵っぽいHIP HOPの絵とか探してた時期があって、案外そう言うのもあるんやなぁと思って「アニメ=HIP HOP」って言う漠然とした図式が俺の中にちょっと出て来た感じはあるな。もちろんその前からニコ動でアニソンでラップする子なんかも居たんやけど、それとはまた違うもう少しUS産のHIP HOPを経由したアニメって言うか、日本のそう言う物をバタ臭く見せるって言うか、そう言うのを音と連動して聴かせるって言う構想が芽生え出したのがその時期やな。そんで俺が中途半端に絵が描けたんで「俺が何かそう言うキャラ作ってみよか」みたいな事になったんやったな。
M.Hisataakaa: そうっす、そうっす。いかついグラフィティーの中にハルヒが描かれてるもんとか見て二人とも即リブログ!みたいなノリがしばらく続いて…。で、なんかぼんやりとそういう構想が芽生えて来たんですよね。丹南君が高校時代にそういう教育を受けてたってのもその時はじめて知りましたもん(笑)。あとは持ち前の行動力でいろいろとたぐり寄せたって感じですよね。
KING 3LDK: そんでつたない絵でキャラを考えたんやけど、何故か名前だけ『木下紀子でキノコ』って言うのは決まってた。
つづく
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